リドリー・スコットの好きな風景
大好きなリドリー・スコット監督作品の「ブラックレイン」
そのロケ現場となった工場へ行ってきました
この場所へ撮影に行こうと思ったのは、中東さんという写真家の方のブログあかるい夜を拝見したのがきっかけです
沢山の美しい夜景、しかもそのほとんどをハッセルブラッドで撮影されているというブログを偶然見つけ、全ての写真に見入ってしまいました
独自の世界観を持たれている中東さんの写真は、ひとことでは言い表せない程すばらしいものばかりです
と、そんな訳で寒い寒い12月の深夜、衝動的な思いで撮影に出かけてしまいました
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グーグルマップを駆使して撮影ポイントの下調べをしました
ベストポジションは「めがね橋」の上に決定
しかしこの橋の上に車を停める事はできそうにありません
止むを得ず、橋のたもとに車をこっそり停めて、高くて長い橋を徒歩で登ることにしました

海風がビュービュー吹く中、長い長い橋を延々と歩いて撮影ポイントを目指します
時間は21時をまわった頃でしたが、こんなところを歩いている者なんて誰一人いません
時折通り過ぎる大型トラックの振動で橋はゆさゆさと揺れ、歩いているだけで結構怖かったりします

橋のまん中辺りからの景色です
寒いことを除けば素晴らしいロケーションです

これが今回のターゲットとなる工場です
写真中央辺りにうっすらと煙が上がっている煙突がわかりますか?
実はこの煙突、火を吹くんです
炎が上がるのです
シャッターチャンスは、もちろんその炎が上がった瞬間です
しかしいつ火を吹くのか全然解りません
工場は夜中でも操業しているらしいという情報はつかんでいたのですが、果たしていつ火を吹いてくれるかまでは調べることが出来ませんでした
仕方ないので、三脚をセッティングして寒い中をじっと待つ作戦をとりました
結論からいいますと、煙突が火を吹くのは30~40分おきでした
前もってわかっていれば気が楽でしょうけど、いつ火を吹くのか解らずに待つというのは辛いものでした
ひょっとしたら朝まで火を吹かないかもしれない・・・なんて思ったりしながらガタガタ震えておりました
火を吹く前にカウントダウンでもしれくれれば良いのですが、残念ながらそんなものありません
炎は音も無く静かにいきなり吹き上がるのです
ただひたすら、煙突の方をじっと見張っているしかありません
しかし、いや、だからこそ、巨大な炎が吹き上がった瞬間に何ともいえない不思議な感動が沸き起こってくるのかもしれません
炎が吹き上がるのは、わずか30~60秒程度です
貴重な瞬間に遭遇出来ると、寒さも忘れて幸せな気持ちになってしまいます
思わず雄たけびを上げてしまいました
そう
とにかくすごい
まぁ見てください
こんな感じです
ゴジラの誕生日ケーキに使えそうな程のどでかいロウソクに点火でもしたような
非現実的な大きさの炎が、夜空を焦がさんばかりに高く高く吹き上げていきます
真っ暗だった工場が、突然まばゆいくらいに明るくなります
興奮で心臓はバクバク
落ち着いてシャッターを切れるような状況ではありません
しかし、喜びもつかの間
あっという間に炎は小さくなり、何も無かったようにまた暗闇と静けさが帰ってきます
あまりに感動に、もう一回、あともう一回見てから帰ろう・・・
と何度も炎が上がるのを待ち続け、気付いてみれば夜中の1時半を回っていました

めがね橋を降りて、工場の前に来ました
工場の周辺は、何ともいえない雰囲気です
こんな場所にいられるだけで幸せな気分になれます
そして、ひとつ解ったことがあります
それは炎の上がるタイミングです
理由は解りませんが、炎が上がる数秒前になると、工場からダンプカーが出てきます
ダンプカーが出てくる際に、「車が出ます!ご注意下さい」というアナウンスが流れるのです
このアナウンスの5秒後くらいに炎が吹き上がっていました
もちろん、橋の上からだと聞こえませんが、工場の前にいれば充分聞こえます
これはいい収穫かも
工場周辺は車を停めるところが無いので、バイクなどで行くほうが良いように思いました
中東さんに感謝!
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